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ゲーム・映画の感想をメインに、日記のようにしたためています。半人前Webライターとしての話や愚痴もお楽しみください。

【レビュー】バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生

映画記事の記念すべき1つ目として僕の好きな映画を挙げよう。それがこのバットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」である。

 

これはバットマンやスーパーマンをはじめとする「DCコミックスヒーロー」を世界観を共有して実写映画化した「DCエクステンデッド・ユニバース」と銘打たれたシリーズ作品の1つ。

 

シリーズにおいて2作目となり、記念すべき第1作目「マン・オブ・スティール」の続編として公開された作品です。

 

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この映画、興行収入で見た時は成功とも言えますが、中身は賛否両論あるなんとも微妙な作品に仕上がっています。僕も当時劇場で見た時は一言で面白いとは言い難い印象を感じましたが、実はその後2回3回と結局幾度か見ているのです。

 

気になる部分もありながら、また見たいと思わせる部分もある、そんな不思議な作品となっています。

 

まずはそんな「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」のあらすじを簡単に紹介します。

 

「あらすじ」

地球を守る戦いの中で街に大きな被害をもたらしたスーパーマン。ヒーローとして崇める人間もいれば、彼こそ悪だと考える人間も少なからずおり、バットマンとして街を守るブルースもその一人であった。しかしブルースには異星人であるスーパーマンには敵わない。そんな時、レックス・コープ社の社長、レックス・ルーサー・Jrがある物質を探していることを突き止める。それは唯一スーパーマンに対抗することができる物質クリプトナイトであった。人々のスーパーマンに対する疑問は日に日に膨れ上がり、いよいよ彼は議会にて審問に掛けられることとなってしまう。しかし審問の最中に悲劇が起きてしまう。

 

「気になるのはやはり勝負の行方」

タイトルにもある通り、本作の見どころはバットマンとスーパーマンが直接対決を行うというところ。一度でもスーパーマンバットマンの作品を見たことがあれば力の差が歴然であることは分かるはずです。

 

分からない人に簡単に説明するとすれば、ハンターハンターのゴンvsドラゴンボールZ孫悟空(考えたけど他に出てこなかった)といったところでしょうか。

 

力に差があり過ぎるせいで見る前から勝負は分かっているのですが、もちろんただそれぞれ殴り合うだけではありません。そんなことをすればスーパーマンのパンチ1発バットマンがやられてしまいます。

 

「本当に正面からやりあうのか」はたまた「どうやってバットマンは対抗するのか」、見る前の想像段階ではかなり大きな期待ができる作品になっているのは間違いありません。

 

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シーンをキャプチャするのが難しいので絵で解説しております

 

「気になる部分が多かった話題作」※ネタバレあり

早々に結論を述べてしまえばイマイチな印象を拭うことが難しい本作。バットマンとスーパーマンの戦いも釈然とせず、二人の戦いの幕引きにも不満が残るのが現実です。

 

そもそも実際に二人が戦うことになるのは終盤に差し掛かったところ。それまではバットマン、スーパーマン、そして本作の悪者であるレックス・ルーサー・Jrのそれぞれの活動が描かれ、これが少々間延びしている印象を受けてしまいます。

 

今作で最も気になったのが二人の戦いの幕引き

 

クリプトナイトのせいでスーパーマンは力を出せずバットマンに負けてしまいます。バットマンクリプトナイトで作った槍でスーパーマンを貫こうとしますが、その際にスーパーマンは自身の母親がレックスに捉われていることを彼に告げます。

 

その際のセリフが「マーサを救え」。このマーサとはスーパーマンの母親の名前、そしてバットマンの母親の名前でもあります。既に亡くなっている母親と同じ名前の母親を持つバットマン。彼の心に少しの良心が芽生え留めをさすことなく二人の戦いは終わりを告げます。

 

果たして自分の母親をわざわざ名前で呼ぶでしょうか。細かいかもしれませんがどうしてもここが引っかかり、ストーリーの強引さを感じてしまいました。

 

実はこれで物語は終わりません。その後本作のラスボスとも言える敵が登場。改めて共闘することになるのです。

 

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バットマンがスーパーマンクリプトナイトの槍を突きつけるシーン

 

「ここ数年でこれ以上ない最高のシーン」※ネタバレ

全体を見れば大きな声で「最高だったぜこの映画!」とは言えない本作。しかしそんな本作でも「ここ数年でこれ以上ない最高のシーン」というものがあるのです。

 

それが本作で登場するもう一人のヒーロー(ヒロイン?)ワンダーウーマンです。

 

ワンダーウーマンとは人間とは違ったアマゾン一族の女戦士ダイアナのこと。見た目は可憐な20代の女性。普段は人間に紛れて生活しており、本作でもバットマンの素の姿であるブルースと度々接触する人物です。

 

そんな彼女がワンダーウーマンとして物語の終盤に登場。本作のラスボスとの戦いの中でワンダーウーマンとして登場します。

 

登場するのは敵が放ったビームによってバットマンが危険にさらされた瞬間。腕に付けた盾でバットマンを庇い、戦いに身を投じます。

 

この登場シーンがもう最高だのなんだのって、ここ数年、いや今世紀最高と言っても過言ではありません!

 

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クライマックスで最高の登場をする今世紀最大のヒーロー(ヒロイン)

 

このシーンはバットマンとスーパーマンの戦いが終わった後、本編の最後の最後の戦いとして描かれます。

 

僕がこの映画を2回3回、それ以上見た理由はこのシーンのため。ここに至るまでの気分の高揚感が凄まじく、そしてワンダーウーマンが格好良過ぎて何度も繰り返し見てしまうのです。

 

本作は前半、中盤、後半に差し掛かるまで話も画面もどことなく暗いのですが、ワンダーウーマン登場シーンを見る為ならば何度だって見ることができます。

 

むしろ本作はそのために存在しているのではないか、そう考えればむしろ100点をあげてもいいのかもしれない、そう考えてしまうほど最高のワンシーンとなっています。

 

「ヒーロー映画が好きなら楽しい、それ以外だと物足りない」

バットマン、スーパーマンワンダーウーマン、そしてレックス・ルーサー・Jr。

 

キャラクターはそれぞれ個性もあり、一人一人の完成度は非常に高くなっている印象ですが、皆が一堂に会すると途端に陳腐になってしまう。キャラクター集合作品としては物足りなさを感じてしまいます。

 

この物足りなさはDCエクステンデッド・ユニバースの集大成であるジャスティス・リーグでもう1度感じることになりますが、これはまた別の機会に。

 

1つの映画としては残念な印象を感じていますが、キャラクタービジュアルなんかは僕は大好きです。ワンダーウーマンの虜になったきっかけがこの作品ですからね。

 

2019年の4月にはDCエクステンデッド・ユニバースの最新作「シャザム」が公開。ヒーロー単体モノとしてこちらもかなり期待しています。

 

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「総評」

良い点はキャラクター個々の存在感とビジュアル。ストーリーは無理やり繋げたような印象があり全体的に物足りなさを感じる。ワンダーウーマンの登場シーンは最高。ワンダーウーマンのテーマBGMも最高。ワンダーウーマンがただただ最高。ここだけで120点をあげたいほど最高です。でも少し厳しめに。

 

50/100